WIND　BREAKER

2022年7月11日

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【2022年最新版】今本気で面白い漫画を紹介！アニメ化期待度上昇中の人気マンガレビュー

　今回は、現在「週刊少年マガジン」にて人気連載中のヤンキー漫画『WIND BREAKER』のレビューです！

ただ、”少年マガジンのヤンキー漫画”とは言っても、「湘南純愛組」「特攻の拓」「カメレオン」、別雑誌なら「クローズ」や「ろくでなしBLUES」などと比べると、”とっても良い不良たちの少年バトル漫画”みたいな感じです。

同誌で連載中のヤンキー漫画「東京リベンジャーズ」とも全然違う路線です。”昭和ゴリゴリ”の不良でももちろんないです、間違いなく（笑）

まずは結論

おすすめ度：★★★★

週刊少年マガジンには人気連載中のヤンキー漫画「東京リベンジャーズ」（以下：東リベ）がすでにあるなかで、きちんと”差別化”できた作品であり、しかも人気があるということはとても凄いことです。戦略と分析あってのものだと思われますので、私なりに分析して後ほど説明します。
ストーリーは超王道で、超不良校として有名な高校で主人公が成り上がっていくというもの。
ただし「クローズ」の鈴蘭高校のような悪の巣窟ではなく、”町のヒーロー”のような存在であり、不良たちも基本的に良いやつらです。なので不良と言われれば不良かもしれませんが、ちょっと違う感じの”素敵な不良”たちの物語です。
キャラクターはそれぞれ個性的で目立っているし、展開も面白いです。テンポも悪くないので読み始めるとサラッと読めてしまえます。ドロドロした展開ではないので、爽やかなストーリー展開です。「東リベ」が子どもたちに人気だけど、そもそもあの漫画は血みどろの戦いや死んだり殺されたりするハードな内容なのになぁと不思議に思っているくらいなので、それを考えたら「WIND BREAKER」の方が子どもたちにはおすすめしやすい気がします。

　以上から、「子どもにおすすめしやすい不良漫画」だと考えます。

うちの娘たちも今ハマって読んでいます。現在、6巻まで発売中です。

この本のあらすじ

彼らは、最強の不良軍団。そして、街の英雄───。偏差値は最底辺、喧嘩は最強。超不良校として名高い学校・風鈴（ふうりん）高校。この春、そんな風鈴のトップを目指して街にやってきた風鈴高校１年生・桜遥（さくらはるか）は、風鈴高校が“防風鈴（ボウフウリン）”と名付けられた街を守る集団となっていたことを知る。そして桜は、風鈴の一員として街を守るため戦い始めることに──！　不良高校生・桜の喧嘩英雄伝説、開幕！

分析をしてみました

ふみきり

職業柄、マーケティング分析とか得意でもありますので、少しだけこの漫画について分析してみましたので、良かったら読んでみてください♪

アスカ

難しくない範囲でお願いします！ｗ

ビジョンの明確化: ヤンキー漫画！　ヒーロー！　正統派学校”成り上がり”もの
環境分析: 　ここ数年「今日から俺は！」や「東京リベンジャーズ」等のヤンキー漫画が子どもたちや若い世代また女性たちからも一定の人気があり、一部の人気不良漫画が”社会的に”許容されやすい傾向にあるように思う。かつ、グッズ販売やメディア等のちからによってその経済効果も高い。作者の「にいさとる」氏の絵柄は、ヤンキー漫画特有のリアルさや劇画調ではなく、柔らかさがあり、良くも悪くも”少年漫画向き”である。SF要素のある「東リベ」とは真反対のポジショニングで、いわゆる「高橋ヒロシ作品シリーズ」よりも「今日から俺は！」寄りの、『現実派、学校もの』ではないかと分析している。

戦略ドメインの策定

　1.誰に：不良漫画が好きな”少年たち”に

　2.何を：本当の強さを持った”ヒーロー”のような不良たちが社会を守る姿を

　3.どのように：”王道の少年漫画”路線でわかりやすく描く。　※ふみきりの勝手な分析による。

　いくら不良漫画が人気とはいえ、同誌で連載している「東リベ」との差別化をきっちりと図るため、「クローズ」「WORST」のような完全に学校主体でのストーリーで、主人公も今のところ”現実的な範囲内で”強く、番長まで成り上がれるポテンシャルとヒーロー性を持ち、少年漫画では鉄板の”仲間との絆”もしっかりと描かれている。「はじめの一歩」のあるマガジン内でボクシング漫画を描ける人ってそうそういないと思われるが（笑）、きちんと作品のポジショニングができていて、しかも成り立っているということに、しっかりとした戦略性を感じる。

戦略の策定と実行

　ヤンキー漫画という一貫性をしっかりと保ちつつ、王道の少年漫画の路線は引けている気がするので、このまま突き進む感じで問題ないと思われる。まぁまだ6巻しか出ていないし判断はこれからかもしれないが。ただ、少年をターゲットにしつつも、特に今後アニメ化されれば確実にグッズ販売の売上を占めるのは女子であるため、そこは決して無視できない。しかしウケが良さそうなキャラもある程度は揃っている感じはするため大丈夫かなと思われる。また、人気のキャラ投票の結果次第で推されるキャラも決まってくるし、グッズ関連にも、さらにはストーリー展開や活躍っぷりにも関わってくるため、今後”作者の想い”と”講談社の思惑”が上手く化学反応していってくれれば良いなと私は思う。